日頃より、弊社の事業活動に格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。
この度、2025年における弊社のサステナビリティ活動の一部についてご報告いたします。

弊社は、事業活動を通じて「三方よし」の精神を大切にし、社会・環境・経済の調和を図りながら持続可能な
成長を実現することを、企業の重要な責務と考えております。

2025年も引き続き、地域社会への貢献、環境負荷の低減、そしてすべてのステークホルダーの皆さまとの
信頼関係の深化に取り組んでまいりました。
特に、専門性を活かした技術的価値の提供と、人材・地域への還元を軸に、小さくとも継続的な活動を
積み重ねております。

今後も、持続可能な社会の実現に向けて、事業活動とサステナビリティを一体的に捉え、挑戦を続けて
まいります。
引き続き、皆さまの変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

■ 従業員のために（売り手よし）■　

1.人材育成・教育（社内教育）
技術顧問から橋梁工学の基礎講座、資格取得の支援指導を継続して実施しています。
今年度も勤務時間内に講習時間を設け、資格取得に向けてサポートを継続しています。
2025年は、下記の資格取得に向けて挑戦いたしました。

技術士（二次試験、一次試験）、上級土木技術者、コンクリート診断士、コンクリート技士、
プレストレストコンクリート技士、BIM/CIM管理技士、コンクリート製品検定（マイスター級、上級、中級、初級）、
サステナ経営検定3級、2級ラジオ体操指導士

－社員からの声－
「勉強会を通じて論文の組み立て方や試験対策のポイントを学びました。初めての技術士二次試験で不安もありましたが、勉強会参加者の論文を共有することで刺激を受け、モチベーションを維持しながら取り組むことができました。」
「プレストレストコンクリート技士試験を受けるために、顧問に指導をしていただきました。忙しい時期だったのでリモートや対面で勉強会はできませんでしたが、毎週過去問題から出題していただき、回答後にチャットで詳しい説明をしてもらうという形での勉強会でした。論文についてはどのように書いたらいいのか迷っていましたが、重要なポイントなどを教えていただきとても勉強になりました。
 

2.人材育成・教育（外部研修）
今年は、以下の外部講習会（オンラインセミナー含む）に参加しました。

◎主な外部研修報告（セミナー名/主催者）
　・ 第34回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム（福井）/（公社）プレストレストコンクリート工学会
　・ 第52回プレストレストコンクリート技術講習会/（公社）プレストレストコンクリート工学会
　・ 建設用3Dプリント埋設型枠を用いたコンクリート構造物の技術指針（案）」に関する講習会/（公社）土木学会
　・ 2025年９月倫理セミナー（第61回）-国難を救うために倫理観ある技術者からの発信/（公社）日本技術士会中部支部
　・ 第9回 コンクリート構造物の維持管理に関わる講習会/（一社）IPH工法協会
　・ コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2025/（一社）コンクリートメンテナンス協会
　・ OCF BIM/CIMセミナー2025　～3Dモデル契約図書化へ向けて～/（一社）社団法人OCF
　・ 橋梁CIMシステムセミナー/オフィスケイワン株式会社
　・ Polyuseフェス/株式会社Polyuse（建設用3Dプリンターメーカー）
　・ ASTEA MACS （マスコンクリート温度解析プログラム）オンラインセミナー/株式会社 計算力学研究センター

3.社外交流イベント
◎大日グループ対抗ソフトボール
　大日コンサルタント主催のグループ対抗ソフトボール大会にお揃いのユニフォームを製作し、参加しました。
　杉山社長の高らかな選手宣誓から始まり、夏の暑さにも負けない熱い試合を繰り広げ、社員だけでなく、
　グループ会社の方々との良い交流の機会となりました。

－社員からの声－
「経験者が多いわけでもなく、試合が始まるまではどうなるか不安でしたが、いざ始まれば必死にボールを追ったり、真剣に打席に立ったりと普段の執務室では見られない姿を見ることができました。得点が入った時やナイスプレーの際には自然と盛り上がって楽しかったです。」
「練習なしの試合だったため、緊張しましたが、最後には全員がいいプレーには『「ナイスー！』、ミスには『ドンマイ、ドンマイ、次、次！』とお互い声を掛け合い、一体となってプレーすることができて楽しかったです。普段見られない素敵な一面を見ることができました。」
 

　　　　　　　　　　  　　　　大日グループ対抗ソフトボール

◎みとかde遊ぼう Let‘s SDGs
　岐阜県山県市にある体験農園みとかで開催された『みとかde遊ぼう Let‘s SDGs』に参加しました。
　3Dプリンターで製作したアーチ橋のパズルやイチゴやブドウなどのキーホルダーなど、たくさんのお客様に
　喜んでいただけました。

－社員からの声－
「3Dプリンターで作成したアーチ橋の組立てパズルでは、子どもから大人まで夢中になって取り組んでいただけました。
どう組めば崩れないのかと試行錯誤し、完成の瞬間には「なるほど！」という声も上がるなど、楽しみながら学びにつながる様子が見られ、嬉しく感じました。」
「親子で協力しながら取り組む方や斬新でアーティスティックな橋を組み立てる方など、たくさんの方に遊んでいただけました。楽しそうに取り組んでいただけて嬉しかったです。」
 

 　　　　　　　　　　  　　　　みとかde遊ぼう Let‘s SDGs

4.社員の健康管理
当社では、社員とそのご家族の健康を守ることを重要な責務と考え、様々な取り組みを行っています。
◎医療保険の加入
　社員とその家族の生活や健康を守れるよう、従業員に医療保険の加入をしています。
◎KENCO SUPPORT PROGRAM（大同生命）の参加継続
　健康診断結果の管理や健康増進のためのサポートを受けています。
　定期的にウォーキングイベントに参加し、1カ月間意識して歩くようにしています。
◎特定健康用食品の補助
　ヤクルトを購入し、毎日飲んで免疫力を高めています。
◎健康運動指導士によるリフレッシュタイム継続
　日常的なセルフチェックの推奨や、軽運動などを通じて、社員が心身の状態を確認しながら働ける環境づくりを
　進めています。
　業務の合間にリフレッシュする機会だけでなく、社員同士のコミュニケーション促進にもつながっています。
◎セルフチェック実施　
　スポーツ庁が推奨している、気軽に自分の身体機能状態を知ることができるセルフチェックを実施しました。
◎健康セミナー受講　
　健康的な生活を送れるよう、セミナーを受講しました。睡眠や食事など、改めて自身の生活を見つめ直す良い
　きっかけになっています。

－社員からの声－
「社内でのPC作業が多い中、席を離れてセルフチェックをしたり、健康のミニセミナーに参加したりすることで、仕事を離れてリフレッシュできました。さらに、同僚と自然に会話するきっかけにもなり、良い取り組みだと感じています。」

　　　リフレッシュタイム　   　  セルフチェック（スポーツ庁推奨）　　 　　健康セミナー

5.認定企業
当社は、働きやすい職場環境の整備や健康経営の推進など、社員一人ひとりが安心して力を発揮できる
環境づくりに取り組んでいます。
これらの活動は、外部機関からの認定を継続していただくための重要な基盤であり、私たちはその内容を
定期的に確認し、さらなる拡充を進めています。

〈継続〉
・ 建設コンサルタント登録/国土交通省 中部地方整備局
・健康経営優良法人2024（中小規模法人部門）/日本健康会議
・ 愛知県ファミリー・フレンドリー企業/愛知県
・愛知県休み方改革マイスター企業（シルバー）/愛知県
・あいちSDGsパートナーズ/愛知県
・愛知県健康経営推進企業/愛知県
・名古屋市ワークライフバランス認定/名古屋市
・なごやSDGsグリーンパートナーズ/名古屋市
・ スポーツエールカンパニー/スポーツ庁

　
　　　　　　　　　　　　   各種認定書　　

■ お客様のために（買い手よし）■　

1.技術研鑽
お客様満足度の向上を通じて社会貢献することを念頭において、日々研鑽を積み重ね、技術力の向上に励んでいます。また、建設現場の見学や業務ごとのOJTを実施し、社員の技術力向上に努めています。
◎第34回PCシンポジウム（PC工学会主催）後援　
　プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム（PCシンポジウム）の開催意義に賛同し、後援しました。
◎社外勉強会　
　取引先企業の若手技術者の皆さまに向けて、BIM/CIM勉強会を開催しました。
　BIM/CIMは、これからのインフラ分野において欠かせない技術です。
　今回の勉強会が、若手技術者の皆さまの成長の一助となり、将来の現場で新しい価値を生み出すきっかけになれば
　嬉しく思います。
◎社内勉強会
　技術顧問（3名）から橋梁工学に関する様々な知識、社員から得意なスキルの勉強会を定期的に行っています。
　・橋梁工学の基礎（鋼構造、PC構造）
　・橋梁の劣化損傷・補修・補強（鋼構造、PC構造）
　・施工計画
　・資格試験対策勉強会（技術士、コンクリート技士、プレストレストコンクリート技士）
　・Excel VBA、Blender

－社員からの声－
「鋼橋の設計に長年携わってこられた顧問から、定期的に技術的な指導を受けています。業務の過程で気づいた技術的な不明点を顧問に確認し、フィードバックを受けることができるため、業務を円滑に進められています。」
「業務を進める中で、判断に迷う場面がありましたが、顧問に相談することで専門的な視点からアドバイスを頂き、安心して進めることができました。」
「現地調査ではどういったことを行っているのか、見るべきポイントはどこなのかなど社内向けに資料を作成し報告しました。社内の補修設計に関わりのない方が、補修設計について理解を深める機会になりました。
また、調査作業を効率化するためのiPad・LiDERスキャンを使用した新しい取り組みにもチャレンジできました。」

 
　　 　社内勉強会（PC）　　　　　　業務照査（補修補強）　　　　　業務相談（施工計画）

2.BIM/CIM
BIM/CIMモデルを活用した多様なサービスを提供しています。
◎MR開発アプリ
　CIMモデルを現場で重ね合わせ、施工中や完成形を視覚的に理解できるよう、MRアプリ開発を行っています。
　これまで既存技術を多く使用してきた経験を活かし、建設業に向けに使いやすいアプリを目指しています。
◎BIM/CIM共有クラウド（KOLK＋）
　3Dモデルや点群だけでなく、写真や計測データなどを一元的に扱えるため、関係者間のスムーズな
　コミュニケーションと業務効率化が図れます。
　WEBブラウザ上で共有でき、カメラやGNSS機器など、現場をモニタリングしているデバイスと連携させることで、
　施工現場のデジタルツインを構成することができます。
◎CIM勉強会
　グループ会社とともに学び合い、互いの成長を支え合えるよう取り組んでいます。
　今年は、3Dモデル作成ソフトの使用方法を共有しました。
◎建設技術フェア参加
　大日コンサルタント株式会社様のブースにて、弊社で作成している模型の展示を行いました。

－社員からの声－
「3Dモデルや点群データをクラウド上で確認できるため、施工計画の理解が深まりました。操作も感覚的で扱いやすく、対外的なやり取りにおいても情報共有のスピード感を感じました。」
「大変多くの方にブースへご来場いただき、模型製作のメリットについてお話する貴重な機会となりました。3Ｄプリンターの機種や、模型の作り方、製作にかかる期間や価格など、
多くのご質問をいただき皆様の関心の高さを肌で感じることができました。今後も多くの方に知っていただける機会を設けていければと思います。」
  
　　　　 実地トライアル　　　　　　　　CIM勉強会　　　　　　　　　 建設企業展出展
　（BIM/CIM共有クラウド）　

■ 地域社会のために（世間よし）■　

1.放デイプログラム・学童
岐阜県内の学童および放課後等デイサービスを利用する小学生向けに、橋に関する学習プログラムを実施
しました。
クイズや模型を用いた体験学習を通じて、橋の構造やその重要な役割を楽しく学んでいただきました。
この取り組みは、ハンディキャップの有無にかかわらず、私たちの生活を支えるインフラや土木技術への
関心を深める貴重な機会となりました。

－社員からの声－
「小学生向けに、地元岐阜の橋にまつわるクイズや、橋のパズルを3Dプリンターで作成し、橋について楽しく遊びながら
学べる授業を行いました。ハンデのある子も関係なく熱心にペーパークラフトの橋を作る姿が印象的でした。」
  

2.ミライトラベルDAY
小学生を対象とした、キャリア教育の一環として名古屋市主催で実施されている「ミライトラベルDAY」というイベントに出展しました。
橋梁の設計事務所としてどのような業務に取り組んでいるのか、またどのようなキャリアを経てこの業務に携わっているのかなどを説明しました。
これからを担う小学生の未来を考える一助となることを願っています。

3.大学の講師
大学にて「建設施工法」の非常勤講師を務めています。
建設業界の魅力ややりがいを少しでも伝えられればと思い、現場のリアルを交えながら授業づくりに取り組んでいます。
将来、講義を受けた学生が現場で活躍し、社会インフラを支える存在になってくれることを願いながら、今後も教育と技術の
橋渡し役として貢献していきたいと考えています。

4.橋梁通信社の取材
橋梁通信の取材を社員3名が受けました。
5年前にもお世話になった記者の方と再会した社員もおり、成長を感じていただける嬉しい機会となりました。

5.インターンシップ（大学生）
土木系学部を専攻している学生さんに幅広く業務のお手伝いをしてもらいました。

－大学生からの声－
「社員の方の業務のお手伝いをする中で専門知識を深めるとともに、CAD操作などの技術的な面も成長することができました。
また、イベントなどにも積極的に参加させていただき、多くの人たちと関わることでコミュニケーション能力の向上にもつながりました。」

  　 　　　　　　　　ミライトラベルDAY　　　　　　　　　　　　　　橋梁通信社取材

5.SDGs関連の取り組み
継続して、SDGs関連の事柄に知見を深めるとともに、様々な取り組みを試行中
◎恩田さんの講演会　　
　株式会社まんまる笑店の恩田聖敬氏をお招きし、講演会を行いました。ご病気を患いながらも常に前向き＆ポジティブな思考を貫かれ、ユーモアを交えて自身の経験を語っていただきました。
　どんなときも前向きに今を生きる姿勢に社員一同感銘を受けました。
◎岐阜市感謝状
　企業版ふるさと納税を通じて岐阜市のリノベーションまちづくり事業に寄附をさせていただき、　柴橋市長より感謝状を頂戴いたしました。
　忠節橋や長良川の歴史、岐阜市の話題で盛り上がり、とても貴重な時間を過ごさせていただきました。
◎ゴミ拾いボランティア
　名古屋ウィメンズマラソンに備え、当日のコース周辺を清掃するボランティア活動に本年も参加しました。
◎絵本を届ける運動　　
　公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が毎年実施している絵本を届ける運動に本年も参加しました。
　厳しい環境で暮らす子どもたちに、知らない世界を知るドキドキや時間を忘れて夢中になる楽しさ、たくさんの物語や
　言葉を知る喜びに出会うお手伝いをしています。
◎ブックサンタ　　
　パートナー書店で子どもたちに贈りたい本を購入、レジでその本を寄付すると、全国の子どもたちに「サンタクロースか
　ら本が届く」というチャリティプログラムです。全員で書店に出向き、選書をおこないました。
◎フォトコンテスト　　
　SDGsに関連するテーマには多くの側面があり、参加者の意識や価値観が写真を通じて伝わってきました。
　このイベントを通じて、SDGsの理解が深まるとともに、多様な視点を尊重する大切さを実感しました。

－社員からの声－
「社内で1年を通してSDGs活動に取り組んできました。当初は消極的な面もありましたが、『まずは意識を向けること』が重要だと考え、全員が参加できるよう工夫しながら活動を進めてきました。
その結果、個々でSDGsについて調べたり、日常生活に少しずつ取り入れたりする社員も見られるようになりました。今後も『継続すること』を大切に、引き続き積極的に取り組んでいきます。」

　　 　恩田さんの講演会　　　　　　　岐阜市感謝状　　　　　　　　清掃ボランティア

6.アトリエ「Bridge-Design Atelier」

多くの人に「橋」への関心を届けるため、3Dプリンター模型の展示、橋梁技術の学びの場、お客様さまとのコミュニケーションの場、インフラ分野の広報の場として、
魅力ある柳ケ瀬を拠点に情報発信しています。

◎土木図書の拡充
　トコトンやさしいシリーズや、絵本などを追加しました。イラストや写真が豊富でオススメです。
◎3Dプリンター導入
　光造形タイプの3Dプリンターを導入しました。アトリエらしくモノづくりが出来るようになりました。
◎ジュラシックアーケード企画
　柳ケ瀬で開催されたジュラシックアーケード2025で、恐竜キーホルダー作りを実施し、多数の方に体験いただき、大盛況となりました。

－社員からの声－
「アトリエの企画の一つに、長良川に架かる橋をひとつずつ紹介していくものがあります。忠節橋から始まり、上流に向かって１橋ずつ紹介しています。
今回は歴史ある長良橋のパネルと模型を展示しました。長良橋の歴史を調べるため、岐阜市歴史博物館に行ったとき、まだ長良橋が旧橋（明七橋）の舟橋だった頃の、舟をつなぎ留める鎖が展示してありました。
見た目はただの錆びた鎖ですが、長良橋の歴史に触れられる良い機会となりました。」
「今年は柳ケ瀬商店街で行われるイベントに何度か参加しました。中でも、3Dプリンタを用いたワークショップは、とても好評だったため、多くの方に興味を持っていただけたことを嬉しく思います。」

 
　　　アトリエ内の様子　　　　　　　ワークショップ開催　　　　　　 3Dプリンター導入

　　柳ケ瀬くんキーホルダー　　　　　柳ケ瀬主催イベント　　　　　　展示模型製作の様子
　　　　　　　　　　　　　　  　　ジェラシックアーケード

【アトリエ「Bridge-Design Atelier」のInstagramはこちら】
https://www.instagram.com/bridge_design_atelier_gifu/

7.スポーツクラブFC岐阜への協賛
ホームタウン活動（地域貢献活動、社会貢献活動など）とSDGs活動に積極的に取り組んでいるFC岐阜へ2014年から協賛をおこなっています。